少しでも分かりやすく伝えたいアドレス計算

少しでも分かりやすく伝えたいアドレス計算

皆さんこんにちは!!
今回は基本情報技術者試験等に出てくるアドレス計算方法について説明していきたいと思います!

はじめに

今回は

150.50.40.20/16

のようなIPアドレスを基に説明していきます。
2進数で表した方が計算しやすい場所もあるため先に2進数に変換しておきます。
10進数から2進数への詳しい変換方法はこちらをご覧ください。

https://it.sumahotektek.com/it-radix-conversion/#toc5

「.」ごとに区切って変換するため変換後は以下のようになります。

10010110.00110010.00101000.00010100

となります。

ネットワーク部とホスト部について

IPアドレスはネットワーク部とホスト部に分けることができます。

IPアドレスの詳細

ネットワーク部とホスト部の境界をどこで分けるかといえばIPアドレスの一番右にある数字が境界となるビットを示します。

サブネットマスクを求める

まずはサブネットマスクについて求めていきます!
サブネットマスクは、ネットワークの範囲を示す値です。
肝心の求め方ですが、ネットワーク部のみ1にしてそれ以外(ホスト部)は0にすることでサブネットマスクは求めることができます。
今回使うIPアドレス(2進数)

10010110.00110010.00101000.00010100

は一番右の値(サブネットマスク)が「/16」となっているため、
先頭16ビットを1にしてそれ以外(ホスト部)を0にすることで求めることができます。

実際に求めてみると、

11111111.11111111.00000000.00000000

となります。

ネットワークアドレスを求める

次にブロードキャストアドレスについて求めていきます!
ネットワークアドレスはネットワーク部はそのままにホスト部が全て0になっているアドレスです。
ですので、今回用いる

150.50.40.20/16

というアドレスなら、
先頭から16bitはそのままに残り16bitを0にすることでネットワークアドレスを求めることができます。

今回だとネットワークアドレスは

150.50.0.0

2進数で表すなら

10010110.00110010.00000000.00000000

となります。

ブロードキャストアドレスを求める

次にブロードキャストアドレスについて求めていきます!
ブロードキャストアドレスはネットワーク部はそのままにホスト部が全て1になっているアドレスです。
ですので、今回用いる

150.50.40.20/16

というアドレスなら、
先頭から16bitはそのままに残り16bitを1にすることでブロードキャストアドレスを求めることができます。

今回だとブロードキャストアドレスは

150.50.255.255

2進数で表すなら

10010110.00110010.11111111.11111111

となります。

割り振ってはいけないアドレスを求める

最後に割り振ってはいけないアドレスについて求めていきます!
「ネットワークアドレスを求める」と「ブロードキャストアドレスを求める」にて説明したネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは割り振ってはいけません。

資格試験の問題に出てくる割り振ってはならないIPアドレスというのは選択肢の中にネットワークアドレスかブロードキャストアドレスが入っている為これを見つけていきたいと思います!

例えば、
「150.50.40.20/16で割り振ってはいけないアドレスを求めよ」
なんて問題があったとすれば、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスさえ求めれば、それが割り振ってはいけないアドレスですので、それが答えになります。
つまり先ほど求めた、

  • ネットワークアドレス:150.50.0.0
  • ブロードキャストアドレス:150.50.255.255

が割り振ってはいけないアドレスということになります。

まとめ

ホスト部が全て0ならばネットワークアドレス、ホスト部が全て1ならばブロードキャストアドレスです!
基本情報にも今回の計算問題が出てくるのでぜひ覚えてみてください!