少しでも分かりやすく伝えたいPPM分析
皆さんこんにちは!!
英語だらけの単語に触れづらいなと感じる方もいると思います。
今回はそんなPPM分析について初めて触れる方でも理解できるよう、画像を用いて説明していきたいと思います!
市場成長率と市場占有率について
まず、PPM分析を行うにあたって「市場成長率」という言葉と、「市場占有率」という言葉について知っておく必要があります。この後のPPM分析で用いる言葉なので先に説明しておきます。
市場成長率のズバリの意味はその市場が成長しているかどうかを表す指標です。
市場成長率を求める式は以下の通りとなります。
「今年度の売上高」÷「昨年度の売上高」
をしているわけですから、値が「1」以上であればその市場が成長しているということになります。
市場占有率のズバリの意味はその市場のシェア率を示す指標です。
市場占有率を求める式は絶対的市場シェア率と相対的市場シェア率と2つあるので今回は割愛しますが、「絶対的市場シェア率」はその市場全体に対するシェア率を求めるもので、「相対的市場シェア率」はその市場の最大シェア率の競合相手に対するシェア率を求めるものです。
市場占有率に関しては、その市場の競合率などによってシェアできているかどうかは変わるのですが、判断するには設定した目標値に届いているか等で判断できます。
PPM分析とは
Product Portfolio Managementの略称で、市場成長率と市場占有率の観点から評価を行い、事業の撤退や継続を決める際に用いる手法のことです。
評価を行うにあたって4つのグループに分け、どれに当てはまるかによって事業の継続や撤退の判断材料に用います。
上の画像がいわゆるPPM分析で分ける4つのグループです。順に説明していきます。
花形とは
市場成長率、市場占有率ともに高い事業です。
シェアはあるけど、まだ伸びしろのある事業が当てはまります。
投資等をすることによって更なる成長をして、市場占有率を上げたり「金のなる木」になることができます。
金のなる木とは
市場成長率は低いですが、市場占有率は高い事業です。
要約すると、シェアがある程度確立できた事業が当てはまります。事業にもよりますが、あまり投資を行わなくともその状態を維持することで安定して利益を得ることができます。
問題児とは
市場成長率は高いですが、市場占有率は低い事業です。
伸びしろはあるけれど、シェア率はあまり高くない事業が当てはまります。
「金のなる木」から出た利益(資金)を投資する等することで今後シェア率も上がり「花形」や「金のなる木」になる可能性もあります。
負け犬とは
市場成長率、市場占有率ともに低い事業です。
成長もあまり見込めず、シェアも確立できていない事業なのでその事業から撤退を行う必要がある事業です。
まとめ
花形は「投資」、金のなる木は「維持」、問題児は「投資」、負け犬は「撤退」でより多くの利益を得られる可能性が高くなります!